精神科病院の近くに物件を持っている場合、スムーズに売却できるか心配している方も多いはずです。
告知義務はあるのか、また告知せずに売却してしまうと賠償問題になるのかなど、不安は尽きません。
さらには「心理的瑕疵物件」に該当するのかどうかも、気になるのではないでしょうか。
この記事では、そんな精神科病院に近い物件の売却方法や注意点をご紹介します。
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精神科病院に対するイメージは人によって異なります。
嫌な経験がある方・偏見を持っている方・それほど深刻に思っていない方などさまざまです。
そのため、それほど売却が難しいわけではありません。
ここでは、精神科病院に近い物件が敬遠される理由を解説します。
敬遠される理由①:トラブルが起きそうだから
精神が病んでいる方が入院している病院が近いというだけで、トラブルが起きると思い込んでいる方は少なくありません。
自分は直接体験していなくても、知人が嫌な思いをした話などを聞くと敬遠したくなるものです。
また精神科病院に近い物件を買おうと思って多くの方に助言を求めると、不安になるような話を聞くこともあるでしょう。
それがそのまま精神科病院のイメージとなり、購入を見送る可能性もあります。
しかし実際には、入院患者と近隣の住人が接触することはほとんどありません。
むしろ隔離されているからお互いに安心ということも考えられます。
敬遠される理由②:渋滞が懸念されるから
入院患者が多い精神科病院では、職員や見舞客の数も多いと考えられます。
その分、近隣の交通量が増えるのでは、と心配する方も多いのではないでしょうか。
しかしそれは精神科病院に限らず、一般の病院・学校・企業・スーパーマーケットなども同様です。
どの地域に住もうとも必ず何かしらの施設に囲まれて生活することになるので、どこも同じ条件だと言えます。
病院は見舞いの時間が決められており、朝から夜まで頻繁に車の出入りがある施設ではありません。
とくに精神科病院は入院が長期になる傾向にあるので、入退院の患者で混み合う心配はないでしょう。
敬遠される理由③:売却が難しそうだから
自分は気にせず購入したけど、次の売却が困難になると心配する方がいます。
しかし売主が精神科病院近くの物件で、特に問題なく住んでいたのであれば、何も心配がない証明にもなりますし、説得力もあります。
また精神科病院近くの物件だからといって、譲渡や売却が制限されるものではありません。
売却価格を下げずに、通常通り販売できる可能性もあります。
ただし売れない場合は価格を考慮するケースも考えられます。
精神科病院に近い物件を売却する際の注意点とは?
精神科病院が近くにある物件も売却することはできますが、通常の物件の売却よりも注意を払う必要があります。
ここでは、売却後にトラブルへと発展しないための注意点についてご紹介します。
スムーズに売却ができるよう、必ずチェックしておきましょう。
注意点①:心理的瑕疵物件
精神科病院近くの物件は、いわゆる訳あり物件と同等の心理的瑕疵物件に当たる可能性があります。
訳あり物件と聞くと、事件や事故があった場所を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
なぜ精神科病院近くの物件が心理的瑕疵物件に該当するかというと、何かしらのリスクがあると思われるからです。
買主の心境からすると、少しでも条件の良い物件を買いたいと思うのは当然です。
精神科病院は特殊な病院というイメージが強いため、敬遠されると考えられます。
注意点②:心理的瑕疵物件売却時の重要事項説明
売却後のトラブルを回避するためにも、心理的瑕疵物件の売却には重要事項説明が必須です。
重要事項説明とは、物件に関する詳細な注意事項の説明を指します。
売主には説明義務があり、また説明がないと買主は物件購入の判断が正しくできません。
取引が終了してから説明を怠ったことが判明すると、契約解除や損害賠償につながる恐れがあります。
精神科病院が近くにある物件が心理的瑕疵物件に当たるとは言い切れませんが、そうでなくても近くに精神科病院があることを、あらかじめ伝えておいたほうが誠意的と言えます。
注意点③:価格が下がる可能性もある
購入予定物件の近くに精神科病院があると、値段交渉をされる可能性があります。
それでも、売主としてはなるべく高い値段で売却したいところでしょう。
しかしある程度は柔軟に対応する姿勢が大切です。
頑なに値引きに応じないと、せっかくの買主が離れてしまうかもしれません。
あらかじめどの程度の値引きなら応じられるか決めておき、心の準備をしておきましょう。
値引き交渉を断って売却期間が長期化すると、その分だけ経費もかかります。
高値で買ってくれる買主を待っていても、固定資産税や維持費を長く払う現実が待っているだけかもしれません。
精神科病院が近い物件の売却方法とは?5つのコツをご紹介
精神科病院が近くにあったとしても、物件の売却が困難になると考える必要はありません。
売り方を心得れば、少しでも良い条件で早期売却が可能です。
ここでは、精神科病院近くの物件を売却するためのコツをご紹介します。
売却方法①:相場より価格を下げて売却する
売却価格を下げれば、より買主の目につきやすくなります。
買主が見つかりやすくなれば売却までの期間も短縮できる可能性があるため、売却スピードを重視したい方におすすめです。
くわえて価格を下げることによりお買い得感をアピールできれば、精神科病院の存在感も薄まるのではないでしょうか。
しかし単に価格を下げても、近隣の相場とあまり差がなければ意味がありません。
売却価格を決める際は、近隣の不動産の相場をしっかりと調べておきましょう。
売却方法②:リフォームしてから売却する
住み心地をアップさせるため、リフォームをするのもひとつの方法です。
美麗な内装と充実した設備であれば、住みやすさをアピールできます。
また資産価値を見出せる物件は、良い価格条件で売れる可能性もゼロではありません。
そのためにもリフォームにかかる費用を把握し、収支をしっかり理解しておきましょう。
くれぐれも赤字にならないよう注意してください。
売却方法③:事業または商業用地として売却する
住居用として売却が難しい場合は、事業用・商業用として売却することも可能です。
事務所などに使うのであれば、使用する時間帯や出入りの回数が限られます。
そのため買主の心理的不安もなくなり、売却のハードルが下がります。
また投資用不動産として売却するのもひとつの方法です。
買主がウィークリーマンションとして安く賃貸に出すなど、何かしらのニーズがあるはずです。
売却方法④:不動産会社と専任媒介契約を締結する
専任媒介契約とは、売却を依頼する不動産会社をひとつに絞って契約を交わす契約方法です。
一般媒介契約は複数の不動産会社に依頼が可能なため、せっかく宣伝しても他社が売却してしまう恐れがあります。
専任となると他の不動産会社に依頼されないため、不動産会社にもメリットが大きいのです。
その分、営業が疎かにならず、早く売却が叶うことが考えられます。
売却方法⑤:不動産買取業者に依頼する
リフォームに予算がかけられない、なるべく早く売却したい場合は、買取を検討しましょう。
仲介よりも相場価格は下がりますが、現状のままで引き渡すことができ、仲介手数料も必要ないので、費用をかけずに物件を売却できます。
買主を探す手間や物件の内覧対応からも解放されるため、短期で物件を売却することも叶います。
また買取では瑕疵担保責任も免除されるため、リスクを背負う必要もありません。
すべての物件を買い取ってもらえるわけではありませんが、確実・スピーディに売却したいのであれば、買取も候補に入れておきましょう。
まとめ
当社では上記のような物件もお取り扱いしております。
精神科病院近くの物件すべてが売却困難とは限りません。
買主が気にしないケースも多々ありますので、諦めず売却を目指しましょう。
またいくつかの売却方法があるため、自分にぴったりな方法が見つかるはずです。
今回ご紹介した内容を参考に、希望に近い価格で一日も早い売却を叶えてください。