過去に火事のあった土地の売却を考えている方の中には、スムーズに売却できるのかと不安に思っている方もいらっしゃるでしょう。
また、火事による土地のお祓いについては、どうするべきかとお困りの方もいらっしゃるかもしれません。
そこで本記事では、火事にあった土地に対してのお祓いの必要性や売却時の影響のほか、お祓いの費用相場や注意点についても解説します。
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弊社へのお問い合わせはこちら火事にあった土地のお祓いはすべき?売却時の影響について
不動産の所有者であれば、火事にあった土地のお祓いをするべきかどうかについて判断することになると思います。
下記では、お祓いをする必要性や、それにともなう売却時の影響について解説します。
心理的な瑕疵が下がる
瑕疵とは、簡単にいうと欠陥という意味のことで、火事があった物件は心理的瑕疵物件となります。
心理的瑕疵物件は、過去に物件内やその周辺において事故や事件などのトラブルが発生した物件です。
火災にあった土地は、お祓いを受けることで買主の心理的な瑕疵が下がり、買主が見つかりやすくなるメリットがあります。
それでもなかには、お祓いの必要性に疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、建築着工前に地鎮祭がおこなわれるように、不動産には祈祷や厄払いを重視する傾向が強いです。
また、宗教的や心霊的な面から物件の売買取引をためらう方も、厄払いをすることで心理的瑕疵を下げることができ、購入を前向きに検討する方もいらっしゃいます。
上記のようにお祓いをすることで売却時の需要を上げることができるため、しておいて損はないでしょう。
必須ではない
事故物件のお祓いについては、法律上は必須事項ではありません。
火事によってその土地で死者が出たときに、不浄の気が宿っているといわれますが、厄払いをすることでマイナスイメージを払拭できることもあるでしょう。
しかしながら、お祓いをすることは法律とは無関係ですので、事故物件としてそのまま売却することも可能です。
告知について
火事による心理的瑕疵のある物件を売却する際には、買主に対して告知する義務が法律で定められています。
原則として、過去の火災はすべて心理的瑕疵にあたりますが、何年前の火災まで告知しなければならないかは明確に決められていません。
その理由として、心理的瑕疵は買主が事前に火事にあった不動産だと知っていればどのような判断をするか、という主観にゆだねられるからです。
たとえば、更地にして駐車場として運用してきたので負のイメージを払拭できただろうと、売主の一方的な思い込みで告知せずに売却すると、その後にトラブルになる可能性もあります。
そのため、経過年数にこだわらず、火災により人が亡くなっている場合には必ず告知をすることが大切です。
火事のあった土地のお祓いはどこに依頼する?費用相場を解説
火事にあった土地のお祓いの受け方や、依頼方法について知りたいと思う方もいらっしゃることでしょう。
そこで、どこに依頼するのが良いのか、また、費用相場についても解説しますので、売却をスムーズにおこなうためにも参考にしてみてください。
依頼するところ
火事にあった土地のお祓いを依頼したい場合は、主に2つの依頼先があげられます。
1つ目に、不動産の厄払いを多く扱っている神社がおすすめです。
神社の場合は、新築する際の着工前におこなわれる地鎮祭の依頼を受けることも多く、不動産のさまざまな厄払いをとりおこなう神社がいくつもあります。
地鎮祭をおこなう際には、その場所の神様が祀られている神社へお願いするのが通常の流れですが、火事にあった土地ではこのような決まりはありません。
神社へ依頼する場合は、所有する土地の近くにある神社へ直接問い合わせるか、インターネットで探して予約をするのも可能です。
どこの神社に依頼をするか決めきれないときは、不動産会社などに相談してみるのもおすすめします。
2つ目に、先祖代々で葬儀を頼んでいる菩提寺へ依頼するのがおすすめであり、普段からお世話になっているお寺であれば気兼ねなく依頼することができるでしょう。
ただし、お寺によっては不動産の厄除けなどを受けつけていないこともあるため、お世話になっている菩提寺が受けつけていない場合は、別の近くにあるお寺を探してみましょう。
費用の相場について
お祓いにかかる費用の相場は3万円〜10万円程度となっています。
インターネットにてホームページがあるお寺や神社が増えており、お祓いの料金が掲載されている場合もあります。
このように、料金があらかじめ分かっているときは安心ですが、いくら払えば良いのか分からないときもあるでしょう。
よくお寺の住職や神社の神職者から、お気持ちで大丈夫ですといわれますがマナーとして最低でも3万円ほど包むのが一般的です。
規模による違いについて
土地や建物の規模によってかかってくる費用の金額が変わってきます。
たとえば、物件が全焼した場合は土地全体を厄払いすることになるので費用も高額になり、ボヤ程度の小規模な火事であれば費用も少額で済むでしょう。
費用相場に関しては、部屋のみが約3万円、一戸建て全体では約8万円、土地全体やビルなどでは約10万円からとなっています。
火事にあった土地のお祓いの際のマナーや注意点を解説
お祓いをおこなう際には、お供え物を準備して祭壇を作る必要があります。
また、土地の所有者もその場に出席するのが一般的ですので、儀式にあったふさわしい服装をするといったマナーや注意点についても解説します。
お供え物について
祭壇へのお供え物は、お寺や神社側で用意してくれる場合が多く、お米、お酒、野菜、鮮魚、塩などの食べ物をお供え用に準備してもらうことになります。
準備してもらったお供え物の料金を実費で支払うことになりますが、祭壇準備などに詳しくない場合には、お寺や神社側に準備してもらうと安心でしょう。
また、お供え物をご自身で用意したい場合には、供える物の種類や量に気を付けましょう。
お供え物の目安としては、お米は1合、お酒は1升以上、塩は小皿1杯、魚は尾頭つきの鮮魚、乾物は昆布や鰹節、野菜と果物は季節のものを各3種ずつ、水はコップ1杯です。
お供え物をご自身で用意する場合でも、祭壇や水器、半紙などはお寺や神社で準備してくれることも多いため、事前に確認することをおすすめします。
服装について
儀式に適した服装は、男女ともに喪服で参列するのが一般的なマナーです。
喪服にあったアクセサリーやネクタイを着用し、葬儀と同じように故人を弔う心持ちで参列すると良いでしょう。
男性の場合は、黒系統のスーツとネクタイが通常であり、女性の場合も同様に、黒系統のスーツやワンピースでストッキングも合わせるのがマナーといえます。
また、子どもの場合は、通学する制服があれば着用し、無ければ無地の襟付きシャツに落ち着いた色のズボンやスカートを合わせるのが良いでしょう。
写真について
火事にあった土地の売却を検討している方は、お祓いの様子を写真に残すようにしましょう。
その理由として、売却を検討している土地が事故物件である場合、契約の際にお祓いをおこなったかどうか証明書の提示を求められることがあるからです。
そのため、写真を撮影することで証明書を求められた場合、有力な証明となるので忘れずに撮影するようにしましょう。
まとめ
当社では上記のような物件もお取り扱いしております。
火事にあった土地の売却を考えたとき、お祓いをすることで心理的な瑕疵を下げられるため、取引がスムーズにおこなえるメリットがあります。
また、お寺や神社に依頼する際の費用相場や、注意点についても記事を参考にしてお役立ていただけますと幸いです。