古き良き歴史を感じる街、京都はたくさんの歴史的建造物だけでなく、その美しい街なみも魅力です。
それを維持できているのも、景観に対する厳しい条例があるからです。
観光地としても魅力的で、居住することにも憧れる方がいる街ですが、不動産物件を売客する時は条例にも気を付けなければなりません。
そこで今回は、京都で不動産売却についての注意点をまとめました。
京都の条例の注意点① 建物は和風なものしか建てられない
京都は市街地を中心に、様々な条例が指定されています。
その条例の中には、建てる物件の高さ、屋根の形、壁の色、材質など細かな条例があり、条件を満たさない建物は建築が認められません。
簡単にいうと「京都らしい建物を建てましょう」ということです。
また、京都の住宅事情としての注意点は、住宅地が少ないということが挙げられます。
前述した条例などにより、京都の住宅地は限られた地域に密集して建てられているため、十分な土地が確保できず駐車場付きの物件が少ないです。
京都市中心部になると、月極駐車場の料金が、地方のワンルームや1Kの家賃と変わらないくらいの値段になるところもあります。
京都の条例の注意点② マンションや戸建ての数は?
先ほど、条例の一つに建物の高さ制限を挙げました。
そのため、京都は高さのあるマンションの数も、他の地方と比べると少ないです。
古都の景観を損なわないように、マンションの建設ができるのは一部の地域となっています。
それでは、マンションほど高さがない戸建てはどうでしょう?
実はこちらも、他の地方に比べると数は少ないです。
全国の土地は、12の用途地域や市街化区域・市街化調整区域など、そのエリアによって建てられる建物を制限するための区分が決められています。
もちろん、京都にもそうした区分が決められていますが、条例との兼ね合いでその条件が厳しいため、どうしても数が少なくなってしまうのです。
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京都の条例に従って不動産を売却するにはどうしたらいい?
ここまでのお話で、京都での不動産売却は条例にも注意が必要だということがお解りいただけたかと思います。
では、そんな京都で条例に従って不動産売却を行うには、どのような方法があるのでしょうか。
1、整地にして売却
築年数が古い建物があるとなかなか売却できませんが、整地にすれば新築で家や賃貸物件を建てたい人たちに買ってもらえる可能性がでてきます。
なお整地とは、建物を解体した後のコンクリート破片やガラス破片など細かいゴミを取り除いて、重機などできれいに整備した土地のことです。
2、更地にして売却
先ほどの整地と似ていますが、更地は解体してゴミを取り除くだけで、重機でならしたりしないため、基本的には建物の解体費用だけで済みます。
建物の規模によって変わりますが、取り壊し費用の相場は50万~100万円ですので、建物付きでの売却が難しいのであれば、取り壊すことも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
京都は魅力的な都市ですが、いざ不動産の売却となると少し大変です。
京都の物件を売買される方は、今一度参考にしてみてくださいね。
京都の不動産売却に関するご相談は、センチュリー21グローバル不動産までぜひお寄せください。