不動産売却の際には、当然不動産業者を利用することになるのですが、大きく分けて買取業者に依頼するか、仲介業者に依頼するかという違いがあります。
それぞれにメリット、デメリットがあるので確認しておきましょう。
不動産売却:仲介業者のメリット
仲介業者とは、不動産の買主との仲介をしてくれる業者です。
物件の購入希望者を探し、引き渡しまでの交渉やトラブル対応を代行してくれます。
市場価格での買取になるので、一般的に買取業者による買取と比べると10〜30%程度高くなる傾向があります。
不動産売却:仲介業者のデメリット
買取価格が高くなったり、交渉まで代行できて便利な仲介業者ですが、注意点もあるので事前に把握しておく必要があります。
購入希望者を見つけなければならないので、不動産売却までの期間が長期化しやすいです。
売却の相談・査定・広告出稿・買主側との交渉など、踏むべきステップが多数あるので、それらをすべてクリアするには最短でも3か月、長いと1年以上かかる事例もあります。
いつ売却が成立するか分からないので、所定の期日までにまとまった現金が必要な場合には向かない方法とは言えます。
また、買主側からの要望でリフォームが必要になったり、瑕疵担保責任を負わなければならないこともあります。
買取業者のメリット
買取業者は不動産を買い取ってくれるので、売却する物件はその業者の名義になります。
売却価格の合意さえ取れれば、1週間程度で不動産売却手続きが完了します。
従って、広告を出したりや看板を設置しないので、他人に不動産売却の意志を知られずに手続きを完了させることができます。
現状有姿で買ってくれるので、瑕疵担保責任も業者が負ってくれます。
そのため、売却完了後のトラブルが起きにくいです。
買取業者のデメリット
仲介業者を通した売買と比べると、売却価格が低くなりやすいです。
仲介業者と違い、瑕疵担保などのリスクを買取業者が負うこと、手続きが早く完了することもあり、時間と手間を省けること分が価格に反映されてしまいます。
新築・築浅のマンションのような手入れの必要がない物件や、僻地にある需要が少ない物件など、業者の利益が見込めないものは買い取ってもらえないので、売却したい物件のタイプによっては仲介業者を利用する以外の選択肢がない場合もあります。
まとめ
買取業者にも仲介業者にもそれぞれ一長一短あり、売却したい物件の立地や特徴、それぞれの業者の特性、違いなどもあるので、不動産売却には絶対的な正解はありません。
しっかりと相談・査定をお願いして、よりよい条件での売却を目指したいですね。