不動産売却の際には、様々な書類が必要となります。
書類が足りていなかったり不備があると、売却までさらに時間がかかってしまいますので、
不動産売却を依頼する前に取得方法を確認し、しっかりと準備しましょう。
不動産売却を依頼するのに必要な書類:法務局で手配できる書類
・登記簿謄本(登記事項証明書)
不動産の名義、権利、面積などを証明します。
土地と建物はそれぞれ別個に扱われるので、まとめて不動産売却する場合には両方の登記簿謄本が必要になります。
・登記済権利証(登記識別情報)
不動産の登記完了によって、登記名義人に交付されます。
再発行ができない点に注意が必要です。
不動産所有者が所持している書類
・建築確認済証、検査済証
戸建の所有者に対して、建物が建築基準法に適合していることを証明する書類です。
・固定資産税納税通知書、課税明細書
固定資産税評価額や税額が記載されていて、毎年1月1日時点における不動産の所有者に、同年5月ごろに送付されます。
・預貯金口座情報
不動産売却代金や、手付金の振込先情報が必要です。
ローンが残っている場合は、ローン残高証明書または返済予定表も合わせて用意します。
必要に応じて金融機関に発行を依頼しましょう。
不動産売却を依頼するのに必要な書類:本人確認書類
運転免許証などの証明書や住民票、実印を用意します。
実印は役所に印鑑登録してあるものを使う必要があるので、印鑑登録してあるか、複数の印鑑を持っている場合には、どの印鑑が登録されてあるのかを確認しておきましょう。
不動産売却を依頼するのに必要な書類:物件関係の書類
・物件状況確認書
付帯設備や物件状況を記載して、瑕疵がある場合には契約の前に買主に報告します。
媒介する不動産会社が、書式を用意することが多いです。
・土地測量図、境界確認書
土地測量図には土地の形状と測量結果が記載されており、また境界確認書は隣地との境界をその所有者と合意したことを証明します。
不動産売却のトラブルには、この境界の問題も多くあります。
どちらも土地の登記簿と合わせて保管されているものなので、登記簿謄本と同時に用意したいところですが、ない場合には土地家屋調査士に作成を依頼します。
・耐震診断報告書
現行の耐震基準を満たしていることを証明します。
古い家を売る場合には耐震基準を満たしているかどうか、それが適切に調査されているかどうかは、査定額に大きく影響する可能性があります。
ない場合には、専門の業者に診断を依頼しましょう。
アスベスト使用調査報告書も同様に、古い家を売る場合には準備したいです。
まとめ
各書類の取得方法はそれぞれ異なります。
場合によっては他にも必要な書類が発生するので、不動産業者にその取得方法も確認し、遅滞なく準備するようにしましょう。