不動産を手放す際、「売却するか」「賃貸にするか」と悩まれる方も少なくありません。
今回は、賃貸物件として貸さずに売却した方が良い不動産物件の特徴や条件について紹介します。
売却した方が良い不動産物件とは
売却をした方が良い不動産物件の特徴は、「駅から遠く築年数が古い」物件です。
良い不動産かそうでないかと判断される基準の中で、立地と築年数は非常に重要なポイントです。
以前の賃貸物件は、「駅から近いが古くて狭い」「駅から遠いが新しくて広い」のような条件のものが多く見られました。
しかし現在は、「賃料格差が小さく予算内である程度広く新しい」といった、満足度が高い物件が流通するようになりました。
つまり、立地条件が悪く築年数が古い物件は、多数ある賃貸物件の中から選ばれるためには、賃料を下げるしか切り札がない現状です。
なかなか入居者が決まらなければ、時間をかけてさらに賃料を下げていくことになるうえ、仮に入居者が決まった場合でも長期的に借りてくれる可能性が高いとはいえません。
入居者は、生活が始まると駅までの道のりや家の設備の古さについて実感するからです。
はじめに「多少古い家でも」「このくらいの距離ならなんとか」と思っていても、日々の積み重ねにより考えが変わります。
「次の物件は、もう少し近くて新しい物件がいい」と、更新を機会に退去する可能性もあるでしょう。
また、築年数が古い不動産ほどメンテナンス費用がかかりますし、すぐに新しい入居者を探さなければいけません。
それでも探し始めてもすぐに見つかるとは限らず、さらに賃料を下げることが考えられるため、貸さずに売却をするほうが無難といえます。
駅から遠い不動産は即売却…しなくても良いケースって?
しかし、ただ「駅から遠くて古い」というだけで、すぐに売却した方が良いとは限らないケースもあります。
まずは、賃貸借期間契約の基準である2年で貸した場合の損益を簡単にシュミレーションしましょう。
2年間での賃料収入の合計、ローンの支払いとその他の支払金額(固定資産税・マンションの場合は管理費など)を算出し、賃料合計から支払総額を差し引きます。
そうして実際に数字で表すことで、その物件がもたらす収益能力が具体的に見えてきます。
この時、収益がマイナスになったら利益がなく手間がかかるだけなので、売却を検討した方が無難です。
仮にプラスになった場合は、利益とかけた労力と比べて賃貸にすることが妥当かが判断ポイントになります。
まとめ
不動産の活用については、物件の立地や築年数、収益の損得だけでは判断ができない部分があります。
「これだけの手間をかけてこのぐらいの額にしかならないなら、貸さずに売却した方がよい」「手間をかけたとしても、少しでもプラスになるなら持ち続けたい」と、人によって考えや状況はさまざまでしょう。
不動産の売却や賃貸を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
京都・大阪で不動産売却を検討する際は、センチュリー21グローバル不動産販売までぜひお問い合わせください。