自身で土地を所有していなくても、親から相続する場合もあるでしょう。
相続時にお金がかかるものとして相続税があり、多額の税金を収めなければいけないケースもあります。
しかし「分筆」を行うことによって、その相続税を節税できる場合があります。
今回は相続した際の土地の分筆について、節税になる理由と行う場合の注意点について説明します。
土地の相続を受けた際に有効的な「分筆」とは?
分筆とは1つの土地を複数に分けることです。
単に大きな土地を分けたい場合にも使われますが、よく使われるのが相続時です。
例えば土地の所有者だった親が亡くなり、相続を受ける子どもが複数いる場合には、分筆を行うことでそれぞれに分け与える事ができます。
分筆を行う際、いくつにでも分割は可能ですが、用途によっては道路に面している必要があるなど、条件に従った上で分割されることが必要です。
なお、分筆する際にももちろん手続きが必要です。
分筆登記として、記入書類に加え、筆界確認書、地積測量図などの提出が必要になります。
土地を分筆することで相続税を節税できるパターンも!
相続する土地を分筆するメリットとは何でしょうか。
まず1つとして、前述した複数に相続する場合に土地を分割して相続できることがあります。
これにより、きちんと対象の相続人に土地を相続する事ができます。
もう1つが相続税の節税につながることです。
土地は大きければ大きいほど評価が高くなることがあります。
評価が高い土地を相続すると相続税の負担も多くなるとされます。
しかし土地を分割するとその価値を下げられる可能性があります。
もちろん土地の価値が低ければ、相続税の負担も減らされて節税となります。
例えば角地の場合です。
立地にもよりますが、角地は価値が高い場合があります。
その角地を分筆することで、角地は1つ残りますが、角地ではない土地も生まれます。
角地ではない土地は低い評価になり、相続税の負担も軽くなります。
角地部分についても、面積は狭くなるので分筆前より価値は低くなるでしょう。
このように分筆は節税対策の1つですが、気をつけてほしいのは自分たちだけで勝手に行うことは避けることです。
専門家を通じて行わないと、分筆のやり方を違反していたり、かえって課税されてしまったりする可能性があります。
税理士なども交えて相談するようにしましょう。
まとめ
親から土地を相続するのであれば、平等な財産の分与や相続税の節税に、分筆は有効な方法です。
手続きは専門家の立会いのもとで、トラブルのないように注意して進めましょう。
大事な財産を有効に利用し、かつ課税の負担も減らせるよう、分筆を検討されることをおすすめします。
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